株式投資を始める際、もっとも高いハードルに感じるのは、銘柄選び。
株式投資は、特定の企業の株を買い、株価が上がったところで売ることで『売却益』(値上がり益)が得られる。
ということは、値上がりしそうな銘柄を選ぶことが重要であり、なかなか難しそうと思いがちだが、銘柄選びには、もっと別の視点もある。『株主優待』で銘柄を選ぶ、という考え方だ。
株主優待とは、年1~2回、自社製品や経営する店舗・施設の優待券などが定期的に株主に贈られる制度で、上場企業の3分の1程度が実施している。
また自社の株を持っている投資家さんのために行うサービスのようなものです。上場企業のうち3社に1社くらいは何らかの株式優待を行っているとも言われるほどで、多くの会社が取り入れている利益分配の仕組みと考えてみてください。
株を持ってくれる(買ってくれる)人が減ると株価が下がり、敵対的買収の標的になりやすいなど、経営に支障をきたすことがある。だから「ずっとこの会社の株主でいたい」「この会社の株が欲しい」と思ってもらうために、株主優待を行ったり、優待内容を充実させたりしているのだ。
優待目当てで株を買い、権利が確定したら売る投資家もおり、権利確定日前には株価が上昇しやすい。優待や配当を受けても、株価が下がってしまっては元も子もないので、直前に買うのは避けた方が無難だ
割引券などは利用期限が設けられているものが多いということも、知っておきたいポイント。金券ショップに売るという方法もあるが、基本的には、自分で利用できるもの、利用価値が高いもの、に絞った方がいいだろう。
しかし、株主優待狙いで株式投資をする際には、手数料に気をつけよう。いろいろな優待をもらうために複数銘柄に投資する場合、1銘柄ごとに売買手数料がかかって、優待利回りを下げてしまうリスクがあります。とくに、昔ながらの証券会社は手数料負担が重くなりやすく、少額投資には不向きです。
またどんなに魅力的な優待内容でも、株価が大きく下がっている銘柄には気をつけましょう。油断をしていると、3,000円の優待目当てで買った株が値下がりして、3万円の含み損ということにもなりかねません。人気の優待銘柄は、権利付き最終日近くになると買いが集まり、権利落ち日以降に値下がりする傾向があります。優待はオマケくらいに考えて、後悔しない銘柄選択が大切です。
Σχόλια